このカードセット(24枚)は、将棋と一緒に使い、カードに書かれた指示によってルールや駒の機能を変えることで、将棋を本来とは違うゲームに変貌させて楽しむものです。このセットには、将棋の盤や駒は含まれていませんので、別途用意する必要があります。なお、このゲームをやり過ぎると、逆に将棋が下手になる恐れがありますのでご注意ください。
反射角(R) 角が四辺で反射する このカードは、「角」の移動時に将棋盤の四辺を反射板として利用します。盤上の自駒の「角」を一つ選びます。 その「角」を盤の四辺で反射して進めて一手とし、効果は終了します。反射ができる回数は1回にとどまりません。 移動前と移動後の位置で駒が成る条件を満たした場合は成ることができます。成駒の「馬」は「角」の代わりにはなりません。 なお、この効果発動によって「角」の射線に敵の「王」が入るときは、このカードは使用できません。反射の例を示します。 2三にある角は、障碍物がなければ、3二、4一、5二、6三、7四、8五、9六、8七、と進むことができます。 なお、「角」が盤の端で反射できるという特殊ルールは、かなり昔から存在していたようです。 |
出世金(G) 金が成って王の代理をする このカードは、「金」の成駒を「王」の代理にさせます。盤上の自駒の「金」を一つ選びます。 他の駒が成るのと同様に、その「金」を一手の移動で成らせます。裏返しになった「金」は《太子》と呼び、略称は「太」です。 「太」は「王」と同じ動きで同じ役割です。普通の将棋では「王」が詰む(捕獲される)と負けですが、「太」は「王」の代理となり、 「王」が捕獲されても「太」が詰むまでは負けません。「王」の存在下で「太」を捕獲したときは「金」を捕獲したのと同じになります。 「太」の存在下で「王」を捕獲したときは、ただちに盤上の「太」と「王」を交換し、結果として「金」を捕獲したことになります。 なお《太子》は、中世の将棋駒《酔象》の成駒として存在しました。 |